メンタルトレーニングのコラムを連載中の週刊ゴルフダイジェスト、今週のテーマは「自分のパターンを知ろう」です。
皆さんは、どんな成功パターンを持っていますか?ダボになりそうなピンチをボギーでしのげるとそこからプレーがガラリと良くなったなど、どのゴルファーも波に乗っていけるポイントがあるはずです。
しかし、多くのゴルファーは、成功をたまたまだと考えがちです。成功とは、あなたにとって勝ちパターン。勝ちパターンを知っておくことが、苦しいときに立て直す鍵になります。
さらに、皆さんはどんな失敗パターンを持っていますか?いいラウンドが出来ていたのに、途中で突然乱れてしまう。ショットの調子が良かったはずなのに4パットしてしまったり、どこかでダブルパー以上のホールが必ず出てしまうという悩みをお持ちのゴルファーも多いと思います。
大叩きした悔しさは心に残っても、なぜ大叩きが出てしまうのか、冷静に分析できているゴルファーは少ないです。失敗の連鎖には、失敗のパターンがあるのです。崩れるには原因が必ずあります。まずは、あなたが気づいていない失敗のパターンを理解することがメンタルトレーニングでは大事になります。
プロでもそうなのですが、意外に自分では自分のことが分かっていません。ぜひ、信頼できる友人に自分が崩れるパターンを聞いてみましょう。人は他人のことはよく分かるもの。案外、同伴者のプレーをよく見ています。失敗のパターンは100人いれば100通りあると言ってもいいくらい、ゴルファーによって様々です。
ゴルフにミスはつきものです。ミスはどんなレベルのゴルファーでも起こります。大事なことは、早く火を消せるかどうか。大叩きするときには、何かきっかけがあるのです。まずは、はまってしまう最初の「きっかけ」を知ることからはじめましょう。
実は、失敗の入り口と成功への入り口は近いのです。失敗と成功はコインの裏と表ともいえます。失敗パターンは成功パターンに変えていくことが出来るのです。例えば、狭いホールに立つと、ティーショットで硬くなりミスしてしまう方も多いと思います。いつか直るだろうでは一生直りません。いつも繰り返してしまうミスに対して、恐れてはいても、立ち向かってはいないのです。失敗の連鎖を克服するには、具体的な改善策が必要です。クラブを変えるのも一手ですし、普段はドロー系の球をカットにいれてフェードに打ってみるのもよし。いろいろ試してみると、どこかで上手くいくようになります。というより、上手くいくまでいろいろトライしてみるのがメンタルトレーニングです。
一度コツを掴めば失敗パターンは、成功パターンになります。先ほどのティーショットのケースでも、OBを避けられるようになってくると、上手く対応できた自信が湧いてきます。これがその後のいい波がやってくるきっかけです。いつものパターンで失敗の連鎖になっていくのか、成功へのパターンに切り替えられるか。大叩きを減らすには、ミスを断ち切るための新たなパターンが必要なのです。