つい、遠慮します。
言いたいけど、言えない。
頼みたいけど頼めない。
無意識のうちに言葉を飲み込む。
子供のとき、「いっしょにやりたい」って無邪気に言ったら、「あなたはダメ」と言われた。
否定されることの怖さを知った。
「あれが欲しい」と素直に言ったら、「あつかましい子」と言われた。
あつかましいことは恥だと知った。
素直さを否定されると、傷になる。
今回のゼロの対話では、「遠慮」「あつかましさ」「恥」「後悔」などがキーワードにあがった。
まだまだ参加者同士に遠慮がある。
こんなことをいうのは失礼ではないか。
あつかましいことを言った後には、後悔する。
そして、その遠慮を打ち破りたいという気持ちもある。
少しだけあつかましくいく。少しだけ踏み込んでみる。
その勇気がほしい。
ただ、そんな気持ちを話した。
解決ではない、ただ思いを分かち合うだけ。
話していると不思議だ。
心に固まっていた「あつかましさ」や「恥」が少しだけ溶けていく。
以前、参加者の1人から「赤野さん、私は何もしてあげられないけど、またアメリカに来てください。次回も待っています。」と言われたとき、本当に嬉しかった。
この言葉があったから、ここまで続けられた。
でも、頼む方は勇気がいったと思う。
何もあげられないのに、そんなことを頼んでいいのか。
でも、頼まれた方は、それが心の支えになる。
あつかましさが、心に沁みる。
でも、遠慮と恥は心を縛る。
まずは、「あつかましいと思いますけど、お願いしていいですか」
「余計なことかもしれないなど、お伝えしていいですか」
こんな言葉からはじめてみよう。
少しだけ心の扉を開いてみよう。