<すごい雨と雷雨で、試合が中断。この時期も大山はとても気持ちよい気候なのですが、今年は選手達に試練を与えています。
こんな日は選手は大変です。メンタル的にはなかなかきついです。
どう緊張感を維持するか。
少し眠ったり、パッティング練習をしたり、他の選手と談笑したりと、選手によっても過ごし方はさまざまです。
2時間後、結局この日は続行不可能でサスペンデッドになりました。
私自身も、この待機時間の中で、いろいろ考えを巡らしていました。
選手とメンタルトレーニングをしていると、何度も壁にぶち当たります。
それをどう乗り越えるのか?
技術の向上?
マネジメント力の向上?
フィジカルの向上?
メンタルの向上?
何に取り組むか。
いろいろな乗り越え方があると思います。
私自身も、何をアドバイスするか悩みます。
数ある選択肢の中から、ベターな答えを選手と一緒に探していく。
しかし、答えが出ないときがある。
答えが出ないときは、原点に戻ります。
進むときは、自然に進みます。
悩んでいるとうことは、答えがないということ。
そんなときは無理に答えをだそうとすると、逆効果です。
答えが出ないときは、出ないことを受け入れる。
そして、答えを出そうとするのではなく、答えが出るのを待つ。
原点とは、安心感。
結果を出そうとすると、結果が出ないことへの緊張感、不安感が高まる。
壁にぶち当たったときは、不安感を増やさないこと。
どんなにいい取り組みも、不安感が増えれば壁は厚くなっていく。
不安感が減っていくと、壁は薄くなっていく。
そして、どこかで壁を破れる時がある。
私にとっては、不安感がバロメーター。
不安感の度合いで何に取り組むか見極めていきます。
少しでも不安感が少ないプレーを探していく。
安心感を感じるスイングを探していく。
どんなルーティーンをすれば不安感が減るのか。
どう五感を使うのか。
身体の使い方、心の使い方を工夫していく。
いいプレーの土台は安心感。
これも大事なメンタルトレーニングになります。