先日、ゴルフダイジェスト誌の特集取材で、静岡県に行ってきました。今回はラウンドでのメンタルトレーニングがテーマです。
メンタルトレーニングというと、知識から入るものだと思われているアスリートも多いのですが、私のセッションは、実践が先で知識は後付けです。
ゴルフダイジェストの編集者の方から、実際にどんな風にラウンドしながらトレーニングしているのか知りたいというオファーをいただいたのが今回の企画につながりました。
今回はプロゴルファーとアマチュアゴルファーに実際にプレーしてもらいました。
1人1人個性がまったく違うので、取り組むこともまったく違います。そんな中で、誰しも取り組んで頂きたいのは、自分に起こっていることにまず気づくことです。
どのスポーツでも、選手達は起こっている問題を分析し修正しようとします。分析して変えるよりも前に、いかに起こっていることに気づけるか。
スポーツでもビジネスでも、人は「気づく」ことが一番難しいです。何が自分に起こっているのかというのは、分かっているようで、実は思い込みで見ているのです。
自分の思い込みで見ると、気づきは偏っています。だから、修正することも偏ります。結果として、フォームの修正やマネジメントを変えようとしても、いつも同じような結果に陥ってしまうのです。
いかに気づく目を養うか。自分をいろいろな視点から見られるか。
そのためには、結果以外の視点から見ることが大事です。今回のラウンドのトレーニングでは、「スウィング中の気持ちよさ」を点数化してもらいました。
1点から5点で採点してもらうのですが、5点が気持ちいい、3点がまずまず、1点が気持ち悪いです。
誤解されやすいのですが、このトレーニングは、気持ちよくなろうというのが目的ではありません。
普段とは違う「気持ちよさ」ということを基準にすることで、自分の中に今までは違う「気づき」が生まれてきます。
また、いつもは結果とは関係ないと思って片付けていたことが、実は大きなミスへのきっかけだったりします。
詳しくは、来週発売のゴルフダイジェスト誌で詳しくお伝えします。