ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様をYouTubeにアップしました。初心者にも分かりやすく坐り方をご説明してくださっています。今回は第3回目です。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回(YouTube)はこちらからご覧ください。
小島秀明住職
ロサンゼルスにある禅宗寺(曹洞宗の両大本山の別院で約100年前に設立)の住職、曹洞宗での正式な肩書は国際布教主任。1968年に佐賀県の曹洞宗の寺院に生まれ、駒沢大学仏教学部卒業後、曹洞宗教化研修所に入所。1993年にアメリカ仏教の研究のためにロサンゼルスの禅宗寺にて半年の研修をする。それが縁となり大本山永平寺での修行生活の後、国際布教師として再びロサンゼルスに戻り、今日まで25年にわたり禅宗寺を拠点にアメリカでの布教活動を行なっている。地元ロサンゼルスの米国人、日系人から、その積極的な行動力と優しい心配りで慕われている。
Contents
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part1
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
「日々是好日」
皆さんは、毎日がいい日ですか? いい日、悪い日を決めるのは自分です。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part2
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
「平常心是道」 「佛道」
「道」とは終わりがない修行の道。歩く道であり、人生であり、菩提心であり、修行であり、悟りであり、そして死。さまざまな意味を持っています。皆さんの道は?
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part3
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
「眼横鼻直」
眼の前の当たり前のことに、すべて真実が現れています。当たり前のことが見えていますか?ないがしろにしていませんか?
「有時」(うじ)
道元禅師は「正法眼蔵」の「有時の巻」の中で、独自の時間論を伝えています。時があるということは自分が存在しているということ。存在そのものが時であるとはどういうことでしょうか。
「而今現成」(にこんげんじょう)
而今とは、今このとき。現成とは、目の前に現れている。過去は記憶の産物であり、未来は予想の世界。目の前にあるのは今しかない。今というときをいかに大事にしたらいいのでしょうか。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part4
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
Part3で紹介した「有事」の続き
私たちは物事を見るときに2つの眼を持っています。それは社会の価値観と存在の価値観です。社会の価値観とは比べる目。そして、存在の価値観というのはあるという目であり、比べようがないことです。どちらの眼で物事を見るかで、物事の捉え方は180度変わってきます。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part5
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
Part4の続き
今この瞬間に生きるには。目の前のことへの対応法をたくさん持っておくこと。そのための工夫が禅の修行であり、失敗が経験値になる。我先にとろうとするのは生き残るための本能。でも、それだけでは疲れてしまう。どこかで、そうではない価値観を持てるか。一つに偏らない心の自由とは。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part5.5
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
Part5の続き
答えがでず悩むためには何が必要か。あらかじめ用意された答えはない。悟っているかどうかは重要ではない。優しい心を持っているかどうかは、誰にも分からない。答えを出すと、意に沿うかどうかで終わってしまう。誰かに与えられた答えは自分の答えではない。一つ望みが叶うと、次の望みが生まれる。禅では、その人が望んでいる答えをあげられない。簡単に望みを叶えるのではなく、自分でその答えを探すことで見えてくるものがある。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part6
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
「小欲知足」
欲というのはエネルギーであり、仏教では欲をなくせとは言っていない。制御できるかが鍵。自分が最低限必要なことが分かっていれば、その先は追加のものであり、ギフトだと考えられる。本当に必要なことは、実はそれほど多くない。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part7
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
Part6「小欲知足」の続き
なぜ、欲を減らさないといけないのか。修行にどういう意味があるかが重要ではない。そう生きたいから。それを求める心があるからでいい。自分の思い通りになることなんて、ほとんどない。それは、ゴルフのようなもの。上手くいくように少しずつ努力をしながら、少しずつ出来るようになっていく。苦しいことがあっても、面白いから続けられるというのが人生。
Part2「平常心是道」の続き
私たちは「非日常」に魅力を感じる。私たちの日常は当たり前で普通のことだが、実はそれが一番魅力的である。
初心者からはじめるアメリカ坐禅塾 第3回 Part8
ロサンゼルスにある禅宗寺の小島秀明住職による日本人向けの坐禅指導の模様です。第3回目となる今回は、「禅語」です。私たちの心を豊かにする禅の思想を分かりやすく解説してくださっています。
「正法眼蔵」(しょうぼうげんぞう)
幸せというのは、幸せに気づいていないこと。自分は幸せだと思っている間は、自分が作っている幸せかもしれない。それが見えるかどうか。お釈迦様が伝えたかった本当の真理「正法」を見るには、その「眼」を持てるかどうか。
「ありがとう」の語源は「ありがたきもの」。枕草子の中で「ありがたきもの」とは「嫁に優しいしゅうと」と記している。つまりめったにないものがまさに「有難き」ということ。「有難い」の反対は「当たり前」。どう捉えるかは私たちの気持ち次第。