勝負の世界では、守りどころと攻めどころがあります。
しかし、どこで守るか、どこで攻めるかはなかなか難しい。
プロを見ていても、守りすぎてしまったり、攻めすぎてしまったりします。
守りすぎると、ショートします。ショートは怖さを生み出します。
攻める心に偏ると、ブレーキが外れます。無謀なプレーを生み出します。
攻めるのがいいのか、守るのがいいのか。
どちらが正解かと頭で考えても答えは出ません。
攻めすぎた場面があります。
あの場面さえムキにならなければと後悔します。
次回は攻めすぎないように自制を促します。
しかし、その次も同じようにムキになるのです。
反省しても、なかなか直りません。なぜなのか?
実は、そのプレーが問題ではない場合が多いのです。
その前のプレーが影響しているのです。
しかし攻めすぎたプレーの前に、
どういうプレーをしたか選手はよく覚えていません。
どこか点だけを見るのではなく、線で見る必要があります。
まず自分の癖を知ることからはじめましょう。
自分はどちらの傾向が強いのか。
・守りから入るタイプ?攻めから入るタイプ?
・苦しい時に守る?それとも攻める?
・ここぞという場面では守る?それとも攻める?
自分の感覚ではなく、まず事実を確認する。
ゴルフでいえば、スコアカードに「攻める心」か「守る心」でプレーしていたか一打ごとにチェックしてみる。
チェックすることで、線で自分のプレーを見ることが出来ます。
そして人は自分の心の状態に「気づく」ことで、
自然に整えていく力を持っています。
「直す」より前に、「知る」ことから始めましょう。
それがいい流れを生み出す最初のステップ。
週刊ゴルフダイジェスト第34号、メンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第125回のテーマは「守る心と攻める心」です。
ご興味のある方はぜひご覧ください。