スポーツにおいて、練習と試合での違いはバランスが崩れることです。
練習ではいいバランスでプレーできていても、緊張すると確実にバランスが変わってきます。
ちなみにバランスとは何なのでしょうか。
身体、外側と内側、思考と感じる心・・・
バランスには頭で理解できているもの以外に、さまざまな要素があるのです。
心のバランスが崩れると、身体もバランスも崩れます。
バランスをどうとるか。
緊張した→緊張してはダメという思考では、バランスは生まれません。
バランスとは思考でコントロール出来るものではないのです。
自然に起こってくるものです。
バランスはトレーニングで培っていくことができます。
その一つが、練習で真逆のことをやってみるのです。
上半身が気になっていたら、下半身でやってみる。
部分が気になっていたら、全体を感じてみる。
自分にこだわっていたら、周りの空気や風を感じてみる。
結果にこだわっていたら、とりあえずやってみる。
苦しくなっていたら、ただ気持ちよさを感じてみる。
真逆を心や身体が知ることで、自然に幅が広がり、深さも増していきます。
狭いところでとっているバランスは小さく崩れやすい。
バランスをとっているスケールが広がっていくことで、ゆったりとした大きなバランスが生まれます。
でも、まずは自分が何かに偏っていることに気づけるか。
何かに囚われていることに気づけるだけで、力みは抜けていきます。
また身体が感じるスケールを大きく広くすることで、心のバランスが自然に生まれてきます。
こちらは、私の専門ではないのですが、身体からのアプローチもあるのです。
こうしたさまざまな視点で真逆のトレーニングをやっていくなかで、バランスをとるスケールが自然に変わっていきます。
限界とは思考が作っている枠と言えます。
自分が作っている限界なら、またそれを乗り越えていくことも出来る。
あなたのプレーの幅とは、技術だけではないのです。
心や身体を磨くすることで、プレーの幅を広げていきましょう。
週刊ゴルフダイジェスト第42号、メンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第133回のテーマは「真逆の心を持つ」です。
ご興味のある方は、ぜひ読んで見てくださいね。