見知らぬ土地を歩いている時に、何となくあの方向かなという直感が働きます。
これを方向感覚があると表現します。
人は、方向感という感性を持っています。
ゴルフではボールは打ってみないとどこに行くかは分からない。
でも、方向感っていうのは大事です。
スポーツにおける方向感とは・・・
球筋のイメージが湧いている。
何となくこの方向に打てそうな気がする。
打ったときに、手応えを感じる。
逆にバンカーや池が気になり始めて、失敗のイメージが強くなる。
どこに行くのかまったくイメージが出ない。
打ってみたら、予想とまったく違う方向に飛んでいった。
これは、方向感が消えている状態。
実は、ターゲットに打とうとするほど方向感はなくなります。
方向感は、結果やミスを考え始めると鈍っていくのです。
方向感を養うには、「どこにいってもいい」という練習からスタートすることです。
ここに打とうと方向を決めるのではなく、どこにいってもいいから気持ちよく打つ。
こうやって打とうと理想のスウィングからはじめるのではなく、まずはただ打ってみる。
そして、その日の調子を知ることから始めるのです。
調子がよいときはよいなりに。
調子が悪いときは悪いなりに。
右に行く日は、右にいくなりにプレーする。
左に行く日は、左にいくなりにプレーする。
自分の状態に合わせてプレーしていく。
そうしているうちに、少しずつ「感性」が現れてきます。
「方向感」が自分のスウィングを引っ張ってくれるようになるのです。
感性が現れてくるには「時差」があるのです。
週刊ゴルフダイジェスト第43号、メンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第134回のテーマは「感性は後からやってくる」です。
ご興味のある方は、ぜひ読んで見てくださいね。