緊張したときには、身体が動かなくなります。
大事なパッティングのときには、手が動かなくなる。
大事なサービスのときには、足が動かなくなる。
ここ一番の投球で、腕が振れなくなる。
動かないので、必死で動かそうとします。
しかし無理に動かそうとするほど、すべてが動いてしまうのです。
本来動いてはいけない箇所も動いてしまうと、軸からズレていきます。
緊張しているときには、実は思考が忙しく動いています。
この状態で身体を動かそうとするほど、繊細な動きは出来ません。
大事なことは、動かすのではなく、まず止めることです。
「止める」ために、まずは「止まっている」箇所に気づくこと。
足の裏は地面にしっかりと接地しているか。
これを感じるだけで、心は自然に止まっていきます。
止まる箇所が定まると、自然に動き始めます。
足の裏がしっかりと止まると、上半身が動き始めます。
坐禅は、「静」と「動」を感じるエクササイズといえます。
身体の動きを止めることで、心が静かになっていく。
そうすると、さまざまな「微細な動き」が現れてくるのです。
微細な動きは、まず止めないと現れてこないのです。
週刊ゴルフダイジェスト第46号、メンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第137回のテーマは「動かすには止める」です。
ご興味のある方は、ぜひ読んで見てくださいね。