おかげさまで今回も元気でアメリカから帰国しました。
毎回、出会いに感謝なのですが、今回は特に強烈な出会いが多かったです。

実はボルダーでのセミナーは、なかなか上手くいきませんでした。
というより、コテンパンにやられました(笑)

ボルダーは、仏教とのゆかりがとても深い地域です。
参加者も普段から瞑想されているという方ばかりで、
最初から緊張感が半端ではありませんでした。

そんな中で、私の質問の仕方により、混乱が深まったりしました。
癖で、つい「どうですか??」という聴き方をすると、
何を聞かれているのか分からない方もいて、
日本との違いをあらためて感じました。

もっと具体的に、こちらの質問の意図を伝える必要がありますね。
分かってはいるのですが、特に話を聴いているときは、
意図や目的を手放しているので、切り替えがなかなか難しいです。

では、どうすれば理解を深めてくださるのか。
アメリカにおいては、セミナーの組み立てや、伝え方、
質問の仕方に、まだまだ工夫が必要だと痛感しました。

何より辛かったのは、
私がその場に立っているプレゼンスが見えない
と言われたことです。

プレゼンスとは、今この瞬間の存在であり、
Beingのような感じでしょうか。

実は最初からアウェー感で、疎外感と怖さでいっぱいだったのです。
その結果、まったく自分らしくは出来ませんでした。

このご指摘をいただいたことで、The Art Of Listeningを通して、
アメリカで何をやろうとしているのか、あらためて確認できました。

私が伝えたいのは「和」。
自分の中での和であり、相手との和です。
そのために何より大事なのは、自分に正直であること。
そして、オープンであること。

ところが、アメリカという異国に挑戦する中で、
何とか受け入れてもらいたい一心で、
どこかで格好いい自分を見せようとしたと思います。

否定されたくないという怖さにまけて、
私自身の原点を忘れ、コンテンツで納得してもらおう
という気持ちが強くなっていました。

最初からもっと正直にオープンに私の気持ちを伝えれば
良かったかなと反省しています。

禅で大事なのは、「負けて、参って、任せて、待つ」こと
と師匠から言われたことを思い出しました。

次回は、負けて、参って、自分をリソースにしてみようと
思っています。