今回のアメリカ滞在を終えて思うこと。
これまで6年あまり、アメリカに3ヶ月に一度やってきました。
当初は「アメリカへの挑戦」でしたが、途中から「アメリカでの修行」にタイトルも変えました。
挑戦とは、何かすごいことを成し遂げることを目指すこと。
私にとって修行とは、終わりなき出会いと探求の旅。
アメリカでの修行は苦難の連続。
まったく思い通りにならない苦しみの中で見えた一筋の光。
それが「ゼロの対話」でした。
アメリカで待ってくれている人がいるというのは、本当に嬉しい。
毎回くるたびに、対話を深めていきました。
でも、はじまりがあれば終わりもある。
この7月が一つの区切りかなと感じていました。
アメリカのパートナーにそのことを告げたところ、
「これからがはじまりじゃないの。今、種を蒔いたばかりでしょ。」と言われました。
作物を植えるにも、まずは土作りが大事。5年あまりをかけて、いい土を作ってきたのでないかと。そして、ようやくゼロの対話という土壌が出来た。そして、今種を蒔いたところだろうと。
種を蒔いても、水をやらなければ枯れてしまう。それでいいのかと。
その言葉には衝撃を受けました。終わりだと思っていたら、それは土作りの終わり。種を植えて育てるのはまさにこれからとは。
ようやく一つのゴールにたどり着いたかと思ったら、それはまだ入り口だった。キント雲で世界の果てを目指した孫悟空が、結局たどり着いたのは、お釈迦さまの手のひらの中だったという話が心に浮かびました。
これからがはじまりと思うと、確かにその通りかなとも思います。しかし、これまで以上の修行がまっているかと思うと、心が震えます。果たして私に耐えられるのかと。耐えられないのではないか。
妻からは「いよいよ腹をくくる時がきたのね」と言われました。他の人には、何か見えているのかもしれませんが、私にはまったく見えない。
今後については、まだ答えが見つかりません。いったん宿題として日本に持ち帰りたいと思います。
本当に何かにすがりたい気持ちですね。