皆さん、今年の目標は立てましたか?

実は、目標を立てる前にしてほしいことがあるのです。

一つ質問があります。少し考えてみてください。

今、皆さんの心は空っぽですか?
それとも去年からの課題や今年の目標、年明けのからの仕事…
考えることなどでいっぱいですか?

なかなか空っぽの人はいないかもしれませんね。
日常の生活を送る中で、色々なものが心の中に溜まってくるのが普通なのです。

しかし、私はあえて常に空っぽの心を作ることを
ビジネスをしているクライアント、アスリートにやってもらいます。
セッション自体が心をどんどん空にしていく作業とも言えます。

なぜ空にする必要があるのか?

心に何かが沢山たまっていると、それ以上入らないからです。
また、心にものが沢山入っていると、新たに入ったものが
分からなくなるという理由もあります。
空っぽだからこそ、何かが一粒、一滴でも入ると分かるのです。

空っぽの状態だからこそ、集中できますし、直観も冴えわたります。

溜まっているものは、すべてもう過去のものです。
空っぽにしていくことは、 今この瞬間を更新していくということなのです。

禅の修行は、まさしく心を空っぽにすることです。
坐禅を組んでいる時だけではありません。
様々な修行を通して、雑念を払います。

いつも心を空にしておくことで、今この瞬間に起こる出来事一つ一つを
感じ取ることが出来ます。

それは感情が心に起こる瞬間です。
心を空にすることで、何かに囚われていると気がつくこともあります。

ちなみに修行に参加しているときは、ご飯の味もいつもより、はっきりと感じます。

しかし、日常生活の中で空っぽを作るのは難しいという方も多いと思います。
そういう方は、まず年初に整理して、極力スペースを空けることをお勧めします。

では、心を空っぽにしていく方法をお伝えします。

整理して、すべてを捨てる。

今、断捨離がブームになっていますが、
モノだけでなく、仕事や課題も放っておけば、どんどん溜まっていきます。

年に一回整理するだけではなく、日々整理して、捨てていきましょう。
また、本などで得た知識や学んだスキルも残すという意識をやめましょう。
あなたに必要なものは、自然に残ります。
残ったものだけが、あなたにとっての知恵となります。

未完了な出来事を完了していく。

悩みを未完了のまま残さない。
解決するまで残しておくのではなく、とにかく完了させましょう。

悩みは、書き出してみるだけでも整理できます。
また、例えば、メールはすぐに返信することです。
考え中なら、「今考え中で、いつまでに返事をする」という返信でもOKです。

受けたボールをそのままにするのではなく、
とにかくボールを投げ返して終わりましょう。
心の中に未完了や過去を残さないことです。

やることをどんどん削っていく。

やれることだけに絞っていく。
自分の才能は限られています。
あれもこれもとなると、せっかくの才能が死んでしまいます。
また作業は作業で必要ですが、作業と才能は分けて考えましょう。
あなたに与えられた才能を生かすためにも、使う才能を絞っていきましょう。

積み重ねるという意識を捨てる。

学んだ知識、経験したことは、いつもゼロ(ビギナーズマインド)に戻す。
日々ゼロに戻す。
成功してはゼロに戻す。
失敗してはゼロに戻す。

来年は今年の続きではありません。
今年は今年で終わりです。
すべてを空にして、新たな一年に臨みましょう。

ぜひ、まずは心を空にしてみてください。
心に新鮮な風が吹き込んでくることでしょう。
これこそが今を更新していくという生き方です。