先日、医学部生向けの専門予備校で受験生の保護者向けに話をさせていただきました。テーマは「子どものやる気と可能性を引き出す」だったのですが、皆さん子供とどう関わればよいのか、課題を持たれていました。
どうしても、親という立場で物事を考えると、子どもといっしょに焦ったり、不安になったりと結果に伴って、一喜一憂してしまいます。これは親として普通のことなのですが、それを一歩超えていくにはどうしたらよいのか。
私からは、親という役割とは別に、コーチという役割を持ってほしいということをお話ししました。コーチとは、子どもさんが一時的にどんな結果になっても、子どもの可能性を信じて、ぶれない心を持つ人のことです。コーチという立場を意識することで、喧嘩にならず、子どもの話を辛抱強く聞いてやることができます。
受験でも人生でもいきなり大きなミラクルは起きません。しかし、子どもはいきなりのミラクルを期待します。そしてそんな自分に失望します。コーチとして関わる親としては、そんな子供さんにつられてしまうのではなく、小さな成長こそ大事にして、辛抱強く一歩一歩階段を登っていくのを励ましてやることが必要です。
ぜひ、子どもさんといいチームを作ってくださいね。