ゴルフでコースをまわっているときに、
みなさん色々と考えると思います。

ゴルフの場合、他のスポーツと違い
ショットとショットの間の時間が長いこともあり、
考える時間はたくさんあるわけです。

しかし、ほとんどの場合
どんなことを自分が考えていたのかは
覚えていないのではないでしょうか。

頭の中で自分とする会話を「セルフトーク」といいます。
実は、どれだけ本番に力に出せるかに
このセルフトークが大きな影響を与えているのです。

ゴルフのコースをまわりながら行うラウンドレッスンでは、
どんなセルフトークをしているかを書き出してもらいます。

すると様々な会話が見えてきます。
もちろん自分のエネルギーを上げるような
トークも中にはあります。

例えば、

  • 今日は振り切ることだけを考えてやってみよう。
  • (ミスをした後に)ミスはミス。気持ちを切り替えて次のショットに集中しよう。集中!集中!
  • ここが勝負どころだ。楽しみになってきた!

しかし、セルフトークには
不安や焦りを煽るものの方が多いのです。
例えば、

  • ここで何としても取り返さないと駄目だ。
  • 何か違和感を感じるが、大丈夫かな。
  • 本当にこの選択でよかったか。迷うな。
  • こんな恰好悪いプレーをした自分が許せない。
  • 後輩のあいつには負けたくない。負けたら恥だ。
  • どんどん自信がなくなる。

不安や焦りを煽るような会話は、自分のエネルギーを下げています。
セルフトークは、心と体とパフォーマンスに
大きな影響を与えているのです。

多くの本にポジティブトークをしようという
アドバイスが書いてありますが、
私の経験では、いきなりセルフトークを変えようと思っても
すぐには変わりません。
むしろ、うまく変えられず、
自信をなくしてしまうことが多くあります。

選手たちにはまず、どんなトークを行っているか、
自分の特徴を知ってもらうことから始めます。

自分のエネルギーを下げる会話をたくさんしているプロは
このトレーニングを行うことで、
そういう自分が出た時に早く気づき、
修正できるようになるのです。

これはスポーツだけでなく、ビジネスでも有効です。
ぜひ、自分のセルフトークを知ることに挑戦してみてください。
色々な発見があると思います。